塾講師ってどうなの?~アルバイト~
こんにちは、新巻です。
今日はアルバイトについてです。以前の大学に所属していたときから、私は塾講師をしていました。
基本的に塾業界は掛け持ちできないので、別々の時期を合わせると3つの塾をまわってきました。
新学期ということでアルバイトが気になっている方も多いと思います。そこで今回は「塾講師」について書いていこうと思います。
「塾講師」ってどんな仕事?
これについては改めて言う必要もないかと思いますが、大体は高校生以下の生徒に勉強を教える仕事ですね。
塾によっては、もっと雑務があったりします(電話対応、掃除、授業準備など)。
大手予備校になると面談までやってる人もいるとか。
担当する科目は、基本的に採用面接の際に出来ると申告した科目になると思います。
その科目の講師が多すぎたら、別の科目になることも十分にありえます。
担当する学年は、学歴や採用テスト・本人の希望を踏まえて決めることになるでしょう。
いずれにせよ、一方的に決めつけられることはないので安心して下さいね。
ただし、自分が出来ること・出来ないことは正直に言うこと!
無理して出来ると言っても後で後悔するだけですからね。
塾の種類
予備校
高校生のときに通っていた人も多いのではないでしょうか。有名なところだと「東進」、「駿台」、「河合塾」などがありますね。
有名私立や国公立など上位校を目指す人たちがわんさかといるところです。
授業形式は「集団」、「個別」両方ともあるところがほとんどですね。
集団に関しては、その科目の担任のような形になります。学校の先生のように自分で進むペースを決められるので、やりがいがありますがその分、負担は激増です。
個別は塾と大して変わらないですね。(講師)1人:1~2人(生徒)くらいのところがほとんどでしょう。
予備校は映像授業も充実しているので、もしかしたら質問のみ担当するところもあるかもしれないです(チューターってやつですね)。
ちなみに、
予備校で講師をしているアルバイトの多くは、その予備校の卒業生です。
外部からのアルバイト講師は少ない傾向にあります。
それに業務内容の多さと給与が割に合わないと友人が嘆いていました…笑
学校の教師を目指している人以外は、予備校系列でアルバイトをするのは避けた方が良いかと思います。
塾(進学向け)
進学塾と呼ばれる部類のところですね。その多くは「集団授業」を中心として実施しています。勿論、個別指導のところもありますよ。
生徒層としては、地元の国立大学やGMARCH辺りを目指す子たちがよく固まっているイメージですね。
中学生層はばらばらです。恐らく、クラス分けしているところが多いでしょう。
集団授業の形式は、予備校に近いです。講師の負担はかなりあります。
ですが、予備校ほどがっつり受験対策というよりは少し授業の自由度がある気がします。
マニュアル等もあるところが多いので、やったことがないって人でも出来るような態勢を作っているところが多いです。研修も別途ありますしね。
個別は補習向け塾に近いです。比率は(講師)1人:1~2人(生徒)くらいが平均的ですね。質問のレベルは生徒によってまちまちですが、予備校ほどではないです。
塾(補習向け)
いわゆる定期テスト対策の塾です。そのほとんどが個別指導です。
しかし、個別と言っても(講師)1人:1~4人(生徒)と本当に個別指導と言って良いものなのかって感じなのが現状です。
講師の負担はほとんどないです。忙しくなるのはテスト前と受験期くらいです。
生徒層も多くが定期テストに苦戦するレベルの子たちなので、高校レベルの勉強が出来れば十分に対応できます。
必要なのは要領の良さかと思います。授業で複数の生徒を一度に対応する際、1人の生徒と話している間に、他の生徒が待っている間にやることを指示することなどが大切です。
無論、どの種の塾であってもわかりやすく教える力、そして、わかりやすく教えようとする努力が必要だということを忘れないで下さい。
塾の授業形式
塾の種類のところで出たと思いますが、大きく分けて2つです。
集団授業
学校のように、講師1人に対して生徒10~20人を相手に黒板やホワイトボードを使って授業します。
流れとしては、前出勤日、あるいは出勤当日早めに来て「授業の準備」を行います。
そこで、授業のプリントの準備や板書の内容の確認、テキストの問題の確認などを済ませます。
次は,実際の授業です。時間は1コマで大体45~60分くらいになるでしょう。
授業後は,報告書を書いたり次回の授業準備をしたり、生徒の質問対応だったりで直ぐには帰れない状況によくなります。
個別指導
こちらは講師1人に対して1~4人くらいに授業します。
多くが1:2ですね。そのようなところでは、それぞれの生徒に個別に授業しながら問題演習をさせることが多いです。
そして1:3,4~の比率のところは、授業をすると言うよりもその日やるところを指示し、その中で質問のみ受け付けるなど自学自習に近いスタンスのところが多いです。
流れとしては、まず当日10~15分前に出勤します。
そこで、授業準備(プリントの用意など)をします。
次に授業を行います。1コマ大体、90分のところが多いですね。
授業後は塾にもよりますが、報告書などを書いたら直ぐ帰っていいというところが多いです。
負担は集団に比べたら圧倒的に少ないですね。慣れてしまえば集団もそこそこの負担で済みますけどね。
給与ってどんな感じなの?
お待ちかねの給与体系についてです。
申し訳ないですが、予備校については割愛させて頂きます。
給与は主に 集団か個別かで大きく違います。
集団は 時給およそ2000円以上 が相場です。2000円以下のところはなかなかにハードだなぁって感じます。
個別は 時給およそ1200円前後 が相場だと思います。これよりも高いところ、低いところも多く存在します。
個別で気をつけて欲しいのは、
時給と書いていますが集団と違って1コマ90分のところが多いため、1コマ~円という記載になっています。
例)1コマ1800円(時給1200円) ←こんな感じ
※都内や各都道府県の都市部はもっと高い傾向があります。
で、ここからが重要!!
塾講師って稼げるの??
正直、微妙なところだと思います。
何故かというと塾講師はコマ給のため、授業準備の時間や授業後の質問対応などの業務に給料がつかないところが多いです。
加えて、生徒数が少ない校舎であったり、担当したい科目の講師が他に多くいれば入れるシフトは減ってしまいます。
塾のフランチャイズ化(チェーン店みたいなもの)することにより昔は高水準だったのが、今ではかなり微妙なところです。ましてや少子化で子どもが少ない時代ですからね。
結果、あんまり稼げないです(特に個別は)。
ただ、集団は授業時間が個別より短いので、準備の負担はありますがダントツで稼げます。
それに、慣れてしまえばそれほど辛くはないです。
私は以前、個別寄りの塾に勤務していたのですが、とても運がよく1分単位で給料を計算してくれるところでした。そこでは月々10万ほどをコンスタントに稼ぐことが出来ました。
これ以外にも、日当や事務給、交通費など出るところも結構あるので募集要項にある基本給より稼ぐことは出来るかもしれないですね。
このように稼ぎづらい個別であっても給与の条件によって、塾講師の給与は全く違います。
募集要項をよく確認するようにして下さいね。
塾講師になる上で大事なこと!
フランチャイズ化で給与は微妙になりながらも、他の業種と比べると高いのはわかると思います。
ですが、塾は生徒の第2の学校のようなものであり、進路を左右する大切な時間を受け持つことになります。
給与が高いからなどと安易な理由で応募するのは避けた方が良いと思います。
私は元々、教員を目指していたので教えるのは好きですし、生徒から「点数が上がった!」、「合格した!」という話を聞くと「頑張ってよかったな」ってとてもやりがいを感じています。
今は目指す進路が違えど、教える仕事は続けていきたいと思っています。
ですので、教職員を目指している人は是非、塾講師にチャレンジしてみて欲しいです。
限りなく、学校現場に近い体験やテスト・受験対策の経験が出来ると思います。
教職志望以外の人でも、私のように教えるのが好きな人、やりがいのある仕事をしたい人は是非挑戦してみて下さい!
きっとかけがえのない経験になると思いますよ!
それでは、長くなりましたがこれで今回はこれで終ろうと思います。
私の知っている範囲であれば、質問などお答えできますのでお気軽にお声かけ下さい。
お読み頂きありがとうございました!! ~新巻~